あなたは安心できるこころの居場所を手に入れていますか?
安心できる「こころの居場所」には安全基地となる存在がとても重要となります。
その『安全基地』って何?てことを今日はお話したいと思います。
安全基地は自分にとって安全や安心感を得られる活動の拠点であり、利用できる対象者となります。
安全基地はいざというときに頼れることができて、守ってもらえる居場所であり、
そこを安心の拠り所となり、こころの支えとすることのできる存在なんです。
赤ちゃんははじめ、安全・安心なお母さんの子宮という楽園の中で過ごします。
しかし、突然、その楽園から離別することになり、赤ちゃんと母親は別の存在となってしまうのです。
バーストラウマと呼ばれる心理学の考え方では、生まれ起きたその瞬間(突然の離別)は大きなトラウマを抱えることになり、この広い世界で生きていくことに生まれてきた赤ちゃんは不安になり泣くのです。
だからこそ、愛さなければ生きていけないのです。
その時にお母さんの大きな愛に包まれることで安心して自分を大切だと思えるようになります。
幼児が不安になったときに、
「ママ」「パパ」と駆け寄るような相手です。
共感的に応答してくれるので、
幼児はそのように安全基地を頼り安心することで、さらに活発に行動ができて成長していくのです。
そしてママやパパが側にいなくても、心の中に大好きなママやパパを思い浮かべることが出来て
自分は大丈夫となり広い世界を探索して歩んでいけるのです。
安全基地は自分という存在が無条件に受け入れられる場所なのです。
しかし、
その反対の場合は危険基地になってしまうのです。
自力で何も出来ない子どもにとって、家は唯一の居場所!
危険基地では、殻にこもるか攻撃的防御するか、誰かを頼って逃避するか
我慢するしかないのです。
不安になった時にその不安を話せない
気持ちを受け止めてもらえない
心が窮屈になって、
本来、安全基地になるはずだった親に一種の絶望感をもち、
安全基地をあきらめて大人になったといえる人ほど
大人になっていからも安全基地をつくることが難しくなります。
なぜなら、
安全基地をもう一度つくることは、
絶望してあきらめたことにもう一度挑戦することになるからです。
安全基地はどんな人にも必要です。
時に人は不安や心配、無力感、不条理な出来事に不安定になることがあります。
その不安定な部分をいかに補えるのか重要です。
幼少期はの頃の安全基地は母親や父親だったり、兄弟姉妹や祖父母に及ぶでしょう。
その後は保育園の先生、子どもの側にいる人、成人になれば先輩や上司、恋人、配偶者と
安全基地は変わってくるでしょう。
その人がいるから安心できる。
その人が自分を必要と思ってくれているから、自分を好きでいれる。
その人が分かってくれるから、色々なことに挑戦していける。
だから、自分は大丈夫。
安全基地をこころの中で持っていると人生を生き抜いていくことができるのです。
人は自分が受け入れられていると、自分の人生に対する主体性や責任を得ることができます。
つまり、
自分が大切にされることで、自分を大切にできるようになるのです。
生きずらさがあるか、ないかは
安全基地があるか、ないかなのです。
そういう意味で、安全基地の無い人は思うように自立できないのです。
安全基地は自分自身でなることもできます。
友人やパートナーや家族などが信頼できる安全基地として役割を果たしてくれることもあるでしょう。
身近にそういう相応しい人が見つからない場合は、カウンセラーを安全基地になってもらう方法として
一度カウンセリングを受けてみられては如何でしょうか。