こんにちわ
心理カウンセラーの澤田です。
周りの人から、
こういう言葉を言われたことはありませんか?
「時が経つのを待っていれば
時間が解決するよ!
そして
きっと良い方向にいくよ」
かけがえのない大切な家族を失ったり
大切な物を失くしたり
ショッキングな出来事に見舞われたりして
言いようのない悲しみ、絶望感にさいなまれ
こころの痛みが消えずにいる状態のときに
思いやりのある、善意であろう、
その言われた言葉に
あなたはこう自分自身に問いかけ、
自己を責めていませんか?
「いつまでも 辛かったことを 引きずっているべきではない」 「前に歩きださなければならない」 「自分は弱い人間だ」
時間と共に気持ちが楽になるのを待っていても
自然に良い方向や良い結果を得ることは難しいのです。
難しいというよりは、
良い結果を得られない場合がほとんどです。
火傷をした傷口にカサブタができても、
完全に傷跡を消し元の状態にすることができないのと同じです。
なぜなら
長い間、そのことに苦しみ、
もがき続けていること自体に
強いストレスを感じているわけです。
その苦しみが何かの拍子に
昨日のことのように思い出したり、
その経験や結末について、
誰かに話すのは
未だ未だ辛い状態なんです。
その境地を乗り越えて、
立ち直るのための明確なスキルなど
手に入れられないので
いくら時間が過ぎても
なお、苦しみは続くのです。
そう簡単ではありません。
たとえば、
昨年、交通事故で主人を亡くしてしまった
親子の縁を切り、家を飛び出して3年あまり
学生時代から長年つきあっていた彼氏と別れた
離婚して2年が過ぎているのに
子どもたちが皆、家を出ていった
いきなり仕事を解雇され失業になった
愛犬が天国に旅立った
いまは
時が止まったまま
どうして自分だけが。。。
こんな目に
とてもポジティブな気持ちに
なりたくてもなれない
そうです。
「時間が解決をしてくれる」
「時間がすべてを癒してくれる」というのは誤解なんです!
ほとんどの人が
人間の「自然回復力」があることを信じてきたためなのです。
それこそが、より効果的な回復を図るための
専門家や周りの支援を受けること妨げてきた可能性があるのです。
人間の「自然治癒力」はそう強くないのです。
時間が薬になるほど単純ではなく
「時間が解決するよ」という言葉は気休めに過ぎないのです。
なかなかポジティブに回復しないで苦しんでいると、
その人自身が自分を厳しく批判してしまう可能性が高くなるのです。
ただ、時間が過ぎるを待っていることは最善の選択肢とは言えません。
時間を先延ばしすれば
あたかも苦しみから解放されるような誤解のある気休めの言葉に
自分を縛りつけないで、
解放してあげてください。